iPhoneは高性能のレコーダーです。
内蔵マイクを適切に使えば、高音質でクリアな音声を録音できます。市販のボイスレコーダーに劣らないくらいのレベルです。
このブログは、iPhoneを使ってクリアな音声録音を行うための、簡単で効果的なテクニックを紹介します。
内蔵マイクの最適な使い方や録音環境を整えるコツまで、iPhoneで高品質なオーディオを録音するためのヒントを紹介します。
プロフェッショナルな録音が可能なアプリのレビューや、音声のクリアさを保ちながらファイルサイズを管理する方法も掘り下げていきます。簡単な方法で、iPhoneが強力な録音ツールに変身します。
もくじ
iPhoneのマイクは優秀!
画像
iPhoneのマイクは高性能です。
デザインや操作性に触れる人は多いですが、マイクについて話題にしている人はあまり見かけません。
しかし、iPhoneのマイクの性能は特筆すべきポイントです。
実際、音声配信や
人気Podcast番組「COTEN RADIO」の樋口聖典さんなども触れています。
ポッドキャスト編集ノウハウ勉強会〜録音・編集マニアック編〜(YouTube動画)
このように「音声界隈」ではiPhoneのマイクの性能はスゴイことは有名な話です。
iPhoneで使える録音アプリ
iPhoneで音声を録音するやり方にはいろいろな方法があります。大きくわけると「マイク」と「アプリ」の選択になります。
マイクについてはあとで説明しますので、ここでは「録音アプリ」について見ていきます。
ボイスメモ
iPhone純正の録音アプリが「ボイスメモ」です。
操作が簡単で起動が早いので使いやすいです。自分の声を収録するだけなら、ボイスメモを選べば間違いないでしょう。
録音アプリ
PCMレコーダー
PCMレコーダーは、高音質のロスレス録音が可能なシンプルなボイスレコーダーアプリです。プレイリスト作成、リピート再生、カット&トリミングなどの編集機能も搭載しており、iPhoneユーザーは、iTunesと同期して録音ファイルをPCに転送することができます
GarageBand
Apple純正アプリの「GarageBand」を音声の録音に使うこともできます。
作曲や楽器演奏に進化しているGarageBandは元々はMacでしか使えませんでしたが、2011年にiPadとiPhoneにも対応しました。
GarageBandには、ソフトウェア音源による演奏、外部音源の録音、ループの作成といった音楽制作用の機能が豊富で、無料でありながらプロ並みクオリティのループやエフェクトが使えるようになっています。
ガレージバンド(通称ガレバン)をボイスメモ代わりに使うにはちょっと高機能すぎますが、コンプレッサーやイコライザーなどの「補正機能」が使えるので、収録した音声を簡単に補正したり編集したりできるのがメリットです。
iPhoneは「内蔵マイク+ボイスメモ」で十分な音質で録音できる
iPhoneなら録音アプリは「ボイスメモ」がかなり使えます。
他のアプリは不要と言っていいくらい、この純正アプリは優れています。
ボイスメモのすごいところ
特徴は
- アプリ起動が早い → 思いついた時にパッと録音できる
- iCloudに保存される → PCと自動共有
- 音質もなかなかいい
iPhoneに向かって話すだけで、かなりのクオリティの音声を録音することが可能です。
ただ、録音にはコツもあります。
リンク:
音声の録音は「音量が9割」
録音アプリについて解説しましたが、音声収録では基本的なことが最も重要です。
- マイクに口を近づけて話す
- 録音中にマイクを触ったり息を吹きかけたりしない
- ハッキリとした発音で話す
上記のような、いわば「アナログ」の部分が基本になります。。これらの基本事項をしっかり守れば、それだけで及第点の音質はクリアできるでしょう。iPhoneの内蔵マイクの性能は高いのです。
まず何よりも大事なのは「音量」だと心得ましょう。録音の音量が小さければ、どれだけ良い機材を使ってもリカバーできません。
話した音声を聞きやすい録音にするためには「インプット音量」が一定を超えていることが大前提となります。
音声録音は音量で9割決まる、といっていいくらいに重要なことですので、覚えておいてください。声が聞き取れることが何よりも大事です。
音量が足りないとこうなる
どんなに良いことを話していても、聞き手に聞こえなくては意味がありません。
そのため、まずは「声が聞き取れるような音量で録音できているか」を意識してみてください。基本中の基本ですが、できていない人が結構多いのものです。
わかりやすくサンプルを用意しました。
音量がしっかり録音できているサンプル
最初のサンプルは、マイクに口を近づけて録音したものです。話している内容がしっかりと聞こえます。
音量が小さい、ダメな録音のサンプル
続いて悪い例です。持ち方は、画像のようにiPhoneを手に持って話しています。
マイクと口との距離が30センチ以上開いてしまっている上に、起動している底面のマイクが口を向いていません(下方向になっている)
これだと何を話しているのか聞こえません。悪い例として聞いてください。
iPhoneで聞き取り取りやすく録音するコツ
iPhoneは内蔵マイクは高性能ですので、正しく使えばかなりいい音質で音声を収録することが可能です。
よりいい音質で録音するための簡単なコツをお伝えします。
マイクと口の距離
聞き取りやすい音声を録音するには、マイクと口の距離が大事です。
できるだけ口に近づけて話しましょう。それによって声が大きくクリアに録音できます。
iPhoneを口にあてる位置は、「呼吸の音」をなるべく拾わないポイントを見つけることが大事です。
鼻で呼吸する人がほとんどだと思いますので、鼻にはマイクを向けない位置と角度に向けます。
手に持つか、置くか? それぞれのメリットとデメリット
録音するときにiPhoneをどこに置くかには2つの方法があります。
- 手に持つ
- 台の上などに置く
目的や話者のタイプによって、2つの置き場所にはそれぞれにメリットがあります。
「手に持って話す」メリット・デメリット
手に持って話すメリット・・・口とマイクの距離が一定になるため、音量がバラつかず一定になりやすい
手に持って話すデメリット・・・手が動いたり触れたりする、余計なノイズが入りやすくなる
「置いて話す」のメリット/デメリット
置いて話すメリット・・・録音中スマホに触れないのでノイズが入りにくい
置いて話すデメリット・・・顔を動かしながら話すと音量が一定にならない
なにより「ハッキリ話す」が大事
十分な音量で録音するにはマイクの位置や角度も大切ですが、それ以前に重要なことがあります。
それが「ハッキリ話す」ことです。マイクやアプリなど録音環境以前に重要なことです。
なるべくしっかりと発音・発生しましょう。どれだけ良い機材を使っても、ボソボソしゃべっている声では聞こえません。
マイクの角度
iPhoneで録音するときには「マイクの角度」にも気をつけるようにしましょう。
具体的には、「スマホを水平に持って、底面に向かって」話すと良いです。
iPhoneのメインマイクは底面に付いています。この持ち方のポイントは以下です。
- マイクと口の距離が近い
- マイク正面から声を録音できるので、高音をしっかり拾える
- 鼻息を正面から受けない
iPhoneのマイクでは、正面からの音がいちばんクリアに録音されます。(高音域はまっすぐ進むため)
通常の電話で話すときの位置よりも、「水平に持って」話すことで高音域もしっかりと録音されます。
その際、iPhoneの向きを少しだけ下にすると鼻の呼吸音が入り込むことを防げます。
外部マイクの選び方
iPhoneで音声を録音する際に「外部マイクを使った方がいいですか?」と質問される方がいます。
”外部マイク”とはiPhoneに接続して使う別売りのマイクで、以下のような種類があります。
- スタンド型
- ピンマイク型
- ワイヤレス型
音質や性能は製品によって違います。
高価なマイクを使えば、良い音質になるというわけでもありませんが、高性能のマイクは、総じて音が良いです。
以下に紹介するのは日本のマイクブランド「SHURE」のiPhone(iPad)専用外付けマイクです。
MV88は音質が良く、YouTuberさんたちもよく使っているのをみかけます。
iPhoneで外部マイクを使う必要があるとき
基本的にiPhone内蔵マイクが優秀なのでそのまま録音するのがいいと思います。
ただ、状況によっては外部マイクを使用したほうがメリットが大きい場合もあります。
ほとんど以下の2パターンだと思います。
高音質マイク・・・音質が良くなる
ピンマイク・・・動きながら録音したいとき
オススメのマイク
iPhoneで使えるおすすめのマイクを紹介します。
まずは「MV88」。iPhone専用のミニマイクです。小さいけれどプロフェッショナルな音で収録できる、高性能のマイクです。
有名マイクブランド「Shure」から発売されています。Apple独自規格の「ライトニング端子」に対応しています。
ブルーイエティ
こちらも定番のUSBマイク「ブルーイエティ」
ゲームストリーマー、YouTuber、ポッドキャスターなどがブロードキャスト品質のサウンドを利用できるようにすることで定評のあるYetiは、すべての始まりであり、新世代が最高の状態で制作するための自由を提供します。25年以上のスタジオマイク設計の経験に基づくと、Yetiはベストセラーベストセラーとして君臨し続けて・・・
市販のストリーマー/クリエーター向けUSBマイク。Yetiで声を上げて、自分独自の才能を世界にもたらしましょう。
ロジクールHPより
5,000円台で買える高性能マイク
こちらはiPhone用マイクではありませんが、高性能マイクなのでご紹介します。
マランツプロの「MPM-1000」は音声のプロにも定評があるマイクです。
アイフォン内蔵マイクで高音質で録音するコツ・番外編
こちらの記事ではiPhoneとデフォルトの録音アプリ「GarageBand」を使って高音質で録音する方法が解説されています。
毛布は防音性があるので、周囲の音を防いで録りたい音だけを拾うことができますね。