「16パーソナリティー性格診断テスト(16Personalities)」は、ネット上で簡単に受けられる性格分類診断テストです。
「ゾッとするほど当たる」と評判だったので、私も実際に試してみたのですが、確かに当たっていると感じました。
「16パーソナリティー性格診断テスト」のやり方や見方について、初めての人にも分かりやすいように解説します。
もくじ
16パーソナリティー性格診断テスト(16Personalities)とは
「16Personalities(パーソナリティーズ)」は、世界中で使われている「性格分類ツール」です。
「MBTI(エムビーティーアイ)」という心理学の理論がベースになっています。アメリカでは「MBTI」として知られている性格診断法です。
公式サイトから簡単に受けることができます。
これまでにテストを受けられた総数、2億7千万回以上!
「16Personalities」は38ヶ国語に翻訳され、全世界の人たちがこのテストを受けています。
その総数、なんと2億7千万回以上!(現在時点)
無料・登録不要という気軽さも人気のポイントでしょう。
概要:2種類の哲学・心理学がベースになっている
「16パーソナリティー性格診断テスト(16Personalities)」は2種類の哲学・心理学をベースに作られています。
- ユング心理学的類型論
- MBTI(エムビーティーアイ)性格検査
ユングはスイス出身の有名な心理学者で「心理学的類型論」は1921年に発表された彼の代表作。
MBTIはユングの「心理学的類型論」をベースにして進化・発展させたメソッドです。
「16パーソナリティー性格診断(16Personalities)」は、MBTIの要素を簡略化した性格テストです。
MBTIとは?
ベース理論はMBTI(エムビーティーアイ)
MBTIとは「Myers-Briggs Type Indicator」の頭文字で、マイヤーズさんとブリッグスさんという2人(母娘)によって研究開発された、タイプ・インジケーター。つまり「自己理解メソッド(方法論)」です。
アメリカだと「MBTI」としてポピュラーなようです。日本人が血液型で性格を判断したがるみたいに、アメリカ人はMBTIで分類するんだとか。合理的な国民性ですよね。
MBTIの「真の目的」とは。ペルソナに2面性はあるのか?
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歴史
一連の書籍や研究の歴史をものすごくざっくり並べると、下記のようになります。
1920年代:ユングがタイプ理論を発案。1921年「心理学的類型」を発表
1940~1950年代:マイヤーズ&ブリッグスがユングの理論を研究・発展させる
1962年:「MBTI(マイヤーズ&ブリッグス・タイプ・インジケーター)」の初版が発表
1998年:MBTI第3版が発表され、欧米を中心に広まる
2011年?:「16personalities」がサイト開設
名称
サイト名は「16Personalities」
英語サイトでもこちらの名称で通っているようです。
16Personalitiesの特徴
「16パーソナリティー性格診断テスト(16Personalities)」の特徴は、
- 無料で受けられる
- 会員登録不要
- 日本語にも対応(38ヵ国語に対応!)
英語サイトでは登録もできます。ログインすればもっと詳細な情報が分かるようです(未確認)
回答を7段階から選択する
サイトにアクセスして、質問に回答していきます。
- 質問は全部で60問
- 7段階で回答していく
悩まずに第一印象で答えることが推奨されています。
三つの留意点
- 回答時間の目安は12分以内
- 正直に答える(たとえ気に入らなくても)
- なるべく「中立」は選ばないようにする
60問なので、1問あたり12秒くらいが目安ということになります。考えず、瞬間的に回答する感じですね。
「え〜と、どうかな」など、ちょっと考え込むような質問もありました。しかしこのテストでは、深く考えずに答えたほうが正確な診断結果が得られます。
5つのパラメータ(性格的側面)
「16パーソナリティー性格診断テスト」では質問の結果が5つのパラメータ(性格的側面)として表されます。
- 精神(意識) Mind
- エネルギー Energy
- 気質 Nature
- 戦術 Tactics
- アイデンティティ Identity
各側面には連続した2面性があり、テスト後に表示されるパーセンテージは、属する区分と傾向の強さを意味します。
左右どちらかの寄りが性格的な傾向を表す
5つのパラメータ(性格的側面)は左右それぞれに名前がついていて、あなたの性格的傾向を表します(中間の場合もある)
例えば、分かりやすいのは「精神(意識)」のパラメータ。
「内向型」と「外向型」の両方がパーセンテージで表示されます。(例:外向型が78%、内向型が22%)
他のパラメータにおいても、2つのパラメータに名前が付けられています。
- 「エネルギー」は現実型/直感型
- 「気質」は論理型/道理型(感情型)
- 「戦術」は計画型/探索型
- 「アイデンティティ」は自己主張型/慎重型
「5つの性格的側面」の意味
5つのパラメータを一覧表にしてみました。
精神(意識)Mind どのように他人と関わるか | I 内向型 Introverted | 単独行動を好み、話す前に考え、他人と関わると疲労困憊する |
E 外向型 Extraverted | 集団行動を好み、話しながら考え、他人と関わることでエネルギーを得る | |
エネルギー Energy 物事の見方、情報処理 | S 現実型 Observent | 現実主義、感覚を頼り、実際の物事に没頭。すでに起こった出来事に注目 |
N 直感型 Intuituve | 想像力が豊かで、直感を頼り、考えに没頭、今後起こり得る出来事に注目 | |
気質 Nature 意思決定、感情処理のしかた | T 論理型 Thinking | 厳格で知性に従い、客観性と合理性を重んじる |
F 道理型 Feeling | 繊細で気持ちに従い、調和と協力を重んじる | |
戦術 Tactics 仕事や計画の進め方 | J 計画型 Judging | 判断力があり、明確なルールやガイドラインを好み、締め切りを絶対的なものとし、完結を求める |
P 探索型 Prospecting | 即興に長けていて、選択肢を残しておくことを好み、リラックスしながら働き、自由を求める | |
アイデンティティ Identity 能力や決定に対する自信の度合い | A 自己主張型 Assertive | 情緒が安定していて、落ち着きリラックスしている。悩み過ぎない |
T 慎重型 Turbulent | 自意識が強く、人目を気にし、成功願望が強く、完璧主義者 |
面白いですね。これら5つの性格的側面の組み合わせから「キャラクター分類」が導き出されます。
16の性格タイプと、2層の分類グループ
診断結果で判定された5つのパラメーターから、あなたの「キャラクター」が導き出されます。
「16personalities」という名の通り、16種類の性格類型(キャラクター)が設定されています。
診断結果には大きく2つあります。「16種類の性格タイプ」と「2層の分類グループ」です。
16種類の性格タイプ
「建築家」や「仲介者」というのが性格タイプ(キャラクター名)です。
例として「建築家」型の性格タイプの特徴は以下のようになっています。
“建築家”型の性格 (INTJ-A / INTJ-T)
この上なく孤独、そして最も希少で戦略に長けている性格タイプのひとつで、建築家型の人達自身、これをすべて痛いほど感じています。
全人口のわずか2%を占めていて、特に女性が珍しく、全人口のたった0.8%です。自分と同じ考えを持ち、その飽くなき知的追求心や、まるでチェス試合のような駆け引きについていける人を見つけるのに苦労することが多いのです。
想像力が豊かな一方で決断力があり、野心に溢れている反面、引っ込み思案で、驚くほど好奇心がありますが、エネルギーを浪費しません。
サイトにはさらに詳しい説明があります。
4文字の略語と+α
例にあげた「建築家」は(INTJ-A / INTJ-T)です。
各アルファベットは、パラメータ(性格的側面)の「傾向の強い面」を表します。
INTJなら
- 「精神(意識)」は内向型
- 「エネルギー」は直感型
- 「気質」は論理型
- 「戦術」は計画型
となります。(先ほどの一覧表を参照してください)
ただ、これはあくまで「傾向」です。どちらが比較的に強いのかということです。
外向型51%、内向型49%というほとんど中間の人でも、分類では「外向型」に属します。
ですから、同じ「建築家」という分類をされた人のなかにも、いろんなタイプの人がグラデーション的に存在するということです。
「アイデンティティ」は+α(変種)として扱われる
よく見ると、パラメータは5つなのに、略語は4文字しかないありません。
それが5つ目の指標「アイデンティティ」です
アイデンティティは「変種」という扱いで、16種類の性格タイプには反映されず、「2層の分類グループ」という扱い。プラスアルファのパラメータです。
つまり、同じ「建築家」型でも、
- 自己主張型の「建築家」
- 慎重型の「建築家」
の2パターンいるということですね。
2層の分類グループ
「16種類の性格タイプ」とはまた別に「2層の分類」というグループがあります。
これは5つの性格的側面のうち、特定の2側面の組み合わせによって分類されます。
2つの層はそれぞれ、
① 役割:目標、興味、優先行動を示します。
② 戦略:物事を進めたり目標を達成したりする際の優先手段を示します。
① 役割
「役割」の一覧です。
分析家 直感的論理型 〇NT〇 | 建築家(INTJ)・論理学者(INTP) 指揮官(ENTJ)・討論者(ENTP) |
外交官 直感的道理型 〇NF〇 | 提唱者(INFJ)・仲介者(INFP) 主唱者(ENFJ)・広報運動家(ENFP) |
番人 現実的計画型 〇S〇J | 管理者(ISTJ)・擁護者(ISFJ) 幹部(ESTJ)・領事官(ESFJ) |
探検家 現実的調査型 〇S〇P | 巨匠(ISTP)・冒険家(ISFP) 起業家(ESTP)・エンターテイナー(ESFP) |
② 戦略
戦略の一覧表。
自信家で個人主義者 | 内向的自己主張型 I〇〇〇-A |
社交の達人 | 外向的自己主張型 E〇〇〇-A |
飽くなき向上者 | 内向的慎重型 I〇〇〇-T |
社交好き | 外向的慎重型 E〇〇〇-T |
① 役割は、16種類のキャラクターを4つに分類し、それぞれの共通点を捉える
② 戦略は、5つ目の「アイデンティティ」と「精神(意識)」を重視する分類
この2つの層を用いることで、より多面的に性格的特徴を分類することが可能になります。
あなたの分類はどれでしたかか?
Voicyという音声メディア(ネットラジオのようなサービス)で「16」のことを知り、やってみたら面白くて記事を書くほどハマってしまいました。
まだ診断していない方は、簡単にできるのでどうぞ。
「16パーソナリティ」関連
INTPとINFPの相性は?16Personalitiesを夫婦で受けてわかったこと。
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実際にぼくが「16」を受けた結果や、そこから感じたことなど(妻にも受けてもらいました)、ここに書き切れなかったことを書いた記事です。
書籍
前述したように「16パーソナリティ」のルーツはMBTI(マイヤーズ・ブリッグス・タイプ・インジケーター)という性格分類メソッドです。
もっと詳しく知りたい人は、関連書籍がたくさん出ているので読んでみることをおすすめします。
「MBTIへのいざない」は、基礎知識だけでなく応用から実例まで網羅している良書です。
こちらの記事でMBTIの基礎知識を解説しています。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。