iPhoneにはマイクは複数のマイクが内蔵されていて、音質も優れています。
「Stand.fm」などで音声配信を気軽にする程度なら、十分なマイクの音質だと言えます。
そんなiPhoneのマイクに隠された謎?を調べてみました。
豆知識としてお楽しみいただけると幸いです。
もくじ
iPhoneの内蔵マイクは音がいい
スマホのマイクなんて、「おまけ」みたいな音質でしょ、と思っている人がいるかもしれません。
確かに、ひと昔前までのスマートフォンに内蔵されているマイクの音質は、あまりよくなかったと記憶しています。
しかし、今は違います。最近のスマホ内蔵マイクは、とても高音質です。
特にiPhoneの内蔵マイクは、高音質なことで知られています(音質マニアの中だけかもしれませんが)。
実際にボイスメモやPodcast収録に使うと実感できると思います。はっきり言って、下手な外部マイクを使うよりも良い音質で録音できます。
iPhoneにはマイクが4つ内蔵されている
iPhoneには複数のマイクが内蔵されていることをご存知でしょうか? あまり知られていないかもしれませんが、
iPhoneには、なんとマイクが「4つ」が内蔵されています。
調べた限りで判明したのは、iPhone6までは3つ、iPhone7(6SE)からは4つのマイクが標準で装備されているとのことです。
どちらにしても3〜4個もマイクが付いているわけです。
しかも、ただ付いているというわけではなく、ちゃんと理論的に設計されているのです。さすがApple。(単純ですね)
以下にマイクごとの特徴を簡単にご説明します。
下部:メインマイク
メインのマイクは「底面」にあります。通常のスマートフォンを手に持って通話するときに声を拾う場所ですね。
性能は、メインマイクがもっとも高音質になっています。
スマホ底面を見ると、小さい丸穴が、ライトニング端子(シリーズ15からはUSB-C)を挟んで左右に6個ずつ並んでいます。
充電端子とスピーカーの間にある、小さい穴がメインマイクです。
2つあるので、ステレオになっています。
前面上(インカメラ付近) サブマイク
画面の上側にあるのが、サブマイクです。
インカメラ付近にあり、横長の形状をしています。ほぼ同じ位置に、通話用のスピーカー(イヤースピーカー)があります。
サブマイクは、通常ではノイズキャンセリング用として作動しています。
こちらの横長のメッシュ穴に、イヤースピーカーとサブマイクが内蔵されています。
背面上:サブマイク
iPhoneにはもう一つサブマイクがあります。
背面の上部に付いている、アウトカメラやフラッシュ一群の中にあります。
iPhone8くらいまではアウトカメラは一個だけですが、最近の新しい機種にはカメラが3つあります。
iPhoneの内蔵スピーカーは「2つ」
ちなみに、iPhoneの内蔵スピーカーは、画面上部と底面の2つです。
画面側上・・・イヤースピーカー、通話用
底面・・・ラウドスピーカー、音楽再生などに使われる
マイクごとの特徴
メインマイクを使用する場面
通話、ボイスメモなどで使われるのがメインマイクです。
メインマイクは一応ステレオに対応しています(左右1つずつ)が、普段の使い方ではおそらくモノラルになっていると思われます。
サブマイク(背面側)を使う場面
アウトカメラを使って動画を撮影するときには、背面側のサブマイクが作動します。
家族だったり景色などを動画で撮影するときに録音されているのは、背面サブカメラで録音された音です。
サブマイク(画面側)を使う場面
インカメラを使って動画を撮影するときには、前側(画面側)のサブマイクが作動します。
たとえば自撮りをしながら話したりするときの音声は、前面サブマイクで録音されています。
サブマイクは「指向性」が狭い
あと、これは確証が取れていない情報ですが、サブマイクは「指向性」が狭いマイクになっているそうです。
「指向性」とは、マイクが音を拾う幅(広さ)を意味する音響用語です。
指向性が広い・・・周囲の音を多く拾う
指向性が狭い・・・マイク正面の音を重点的に広い、周囲の音は(あまり)拾わない
使い分けとしては、人混みなどの雑音が多い場所で録音する場合は指向性が狭いマイクの方が撮りたい音をキレイに録音することができます。
逆に、1つのマイクで対談などの「複数の音の出所がある」状況では録音された音量にばらつきが生じてしまいます。
マイクが向いている人の声はよく拾っているけど、もう1人の(マイクが向いていない)人の声は音が小さくなってしまう、といったことです。
サブマイクはノイズキャンセリングとしても使われている
iPhoneには「サブマイクが前面と背面に1個ずつ」あります。
前述したように、サブマイクは通常は作動していない、と書きました。
しかし、音を拾っていないだけで、まったく作動していないわけではありません。サブマイクには、録音以外のもう一つ役割があります。
それが「ノイズキャンセリング」です。イヤホンの機能などで聞いたことがあるかもしれませんが、同じ機能です。
簡単にいうと、周囲の雑音を軽減してくれる技術、ということになります。
ノイズキャンセリングは、コンピューターが「雑音」と判断した音を分離して、「逆位相の」音を同程度に再生して、雑音のみを相殺するという技術です。(簡単に言えば)
ノイズキャンセリングの仕組み
iPhoneのマイクを使い分けたいとき
iPhoneでは通常は底面のメインマイクが作動しています。
しかし、「今はサブマイクがオンになってほしい」という場面があるかもしれません。
たとえばこんな場面です。
- 雑音のある場所でボイスメモを撮りたいとき
- メインマイクが故障してしまったとき
などでしょうか。
iPhoneのサブマイクは「指向性」が狭いので、雑音のある場所での録音に適しています。
しかし、通話やボイスメモでは、自動的にメインマイクが作動します。
通常ならそれでかまいませんが、「なるべく周囲の音を拾わずに、一点だけを録音したい」というような場面では、指向性の狭いサブマイクの方を使いたい
指向性を狭く(拾いたくない音がある)場合にサブマイクを無理やり起動させる裏技
動画撮影モードではマイクはメインではなくサブマイクで音を録音される。
(前面・背面はカメラに合わせて切り替わる)
サブマイクは指向性が狭いので、正面の比較的狭い範囲の音を重点的に広い、それ以外(周辺の雑音等)を比較的・拾わないタイプのマイクである。
適していると想定される場面
・野外で一人が話している声だけを収録したい場合
・周りがうるさい場所で、特定の音だけを録音したい(車の中や、飲食店など)
iPhoneのマイクを手動で切り替える方法は「基本的にはない」
iPhoneのマイクを手動で切り替える方法はあるの?
残念ながら、手動でマイクを切り替えることはできません。
唯一あるのが「通話中にマイクを切り分ける」です。
通話の最中にコントロールセンター→マイクモード→
声を分離(デフォルト)
ワイドスペクトル(自分の声も周囲の音も全部聞こえる)
こうすれば、手動でサブマイクを使うことが可能です。ただし、この方法が使えるのは通話中のみです。
ボイスメモや録音アプリのときには使えません。
それぞれの場面で使われているマイク
通話:底面
ボイスメモ
LINE通話
その他通話アプリ
録画:背面
マイクをステレオにするアプリ
400円
マイクのトラブルを解決する
iPhoneマイクの位置と用途が分かれば、トラブルへの対応や未然に防ぐことができるようになります。
基本的には「メインマイクに異変が起こっている」場合がほとんどだと思います。
通話時に音が小さい(こもる)場合の対処法
ケースやフィルムで覆われていないか
マイクに口を近づけて喋っているか
音が大きすぎる、もしくは音割れしてしまうケース
アプリによって音質や音量が変わってしまう
アプリによって音質や音量が変わってしまうことがあったら、その場合は勝手にマイクが切り替わっている可能性があります。
先ほど説明したように、iPhoneで通話や録音をするときにはメインマイクが主に使われています。
しかし、アプリによっては設定でサブマイクが使われているようなケースがあるかもしれません。
その場合は、マイクを切り替えるか(設定があれば)、それともサブマイクに口を近づけるなどの対応が考えられます。
Androidのスマートフォンにも複数のマイクがあるのか?
調べます。