ライフスタイル

DIYで子供椅子を手作り!簡単な作り方や設計図を丁寧に解説。

DIY子供椅子の作り方、材料のカットサイズや手順を写真入りで詳しく説明します。

 

自粛期間で自宅時間が増えたときに、ホームセンターの材料で子供用の椅子を作ってみました。

 

1年以上たった今も、息子くんは毎日使ってくれて(タブレットでYouTubeを見るときなどに自分でヨイショと持ってくる)

作ってよかったなと思います。

 

DIYで椅子って難しいイメージがありましたが、実際にはそれほどでもなかったです。

子供サイズなので、単純なつくりでも十分使えるものになります。

お子さんのためにDIYでイスをつくろうと思っている方の参考になれば幸いです。

 

こんな方におすすめ

  • 電動工具は使いたくない
  • デザインやサイズを考えるのが面倒くさい
  • そのまま使えるDIYのレシピが欲しい

 

DIYは好きなのでちょっとしたものは作りますが、椅子を作るのは初めてでした。

 

本やサイトを参考にして

  • なるべく単純な構造
  • 強度(しっかりした作り)
  • ホームセンターの材料だけで安く作れる

以上の条件を充たす、ベーシックな「手作り椅子」の単純な設計図も作ってみました。

 

電動ドリルや丸ノコなどの電動工具は使わないので、全て自宅で完成させられます。

 

もくじ

材料と道具

材料と道具。

 

材料はホームセンターで一式揃えました。(ネットでも購入可なものです)

 

材料と道具は以下のとおり。

 

木材

基本材料は、ホームセンターで買った2種類の木材です。

 

  • 角材(赤松 30mm×40mm) 合計2mくらい
  • SPF材 1×4(厚み約19mm×幅89mm) 合計1.2mくらい
  • 丸棒(直径8mm) ネジ頭を隠すダボ用 ※材料写真には写っていません

 

カットした木材たち

 

骨組みには3×4の角材、座面と背もたれはSPFの1×4(ワンバイフォー)を使いました。

大抵のホームセンターに置いてあります。

 

SPF材とは?

米国産の針葉樹の切り出し材。スプルースやパイン(松)などの頭文字から。

安価で加工しやすいのが特徴。ツーバイフォー(2×4)材が有名。他にも豊富なサイズがある。

 

木の種類は何でもいいと思います 。こだわるなら値段のはる木を選んでもいいですが。

いわみ
安くできるのがDIYの良さですね

 

その他材料

  • ビス

4.2×65mm コーススレッド 12本くらい(骨組み用)

3.8×25 木ネジ 12本くらい(座面の板用)

  • 木工用ボンド
  • 紙やすり
  • 塗料、ニスなど(なくても可)

 

材料費は木材が700円くらい(+カット代550円)

ビスやボンドも買ったら1,000~1,500円くらい(ビスとネジは前回の余りを使用)

 

100均などで調達すればもっと安くできます。

 

手書き図面

手書きの図面(幅300は278の間違いです)

 

紙に書いた図面を写真に撮った図面のため、見にくくてすいません。

 

各材料の寸法は以下の通り

 

角材(30×40)計1,980mm

  • 400mmカットが2本
  • 150mmカットが2本
  • 220mmカットが4本

SPF材(19×89)計1,120mm

  • 278mmカットが3枚
  • 220mmカットが1枚

 

手書き図面に書いてある300は278の間違いです。

 

サイズは?

できたてのイスに座る息子

 

今回つくった椅子は、3歳〜5歳くらいのサイズです。

 

材料のカットはホームセンターで

角材・SPF材のカットは、購入したホームセンター(ホーマック)でカット。

1カット=50円なので、今回は550円です(11カット)

 

のこぎりで手作業だと、寸法をしっかり出すのは難しいです。

ホームセンターでカットしてもらえば、狂いもないし楽チンです。

 

作る大まかな順序

さっそく作っていきます。

 

大まかな順番は

  1. 側面パーツを2つ作る
  2. 側面枠を連結する
  3. 座面の板を取り付け
  4. ダボ打ち(ビス隠し)
  5. 磨き(紙ヤスリ)
  6. 塗装

(4のダボと6の塗装は、やらなくてもOK)

それほど難しい作業ではないので、キレイに仕上げたいならやってみることをオススメします。

 

側面から

まずは側面の骨組みから。

400(背部分)と150(脚部分)を220の角で繋ぎます。

 

ビスの下穴をあける前に、目安として面位置を書き込むとやりやすいです。

平らな面に合わせて、シャープペンで書きます

 

キリで下穴をあけます。

ビスが通る材は貫通させて、合わせてから印をつけます。

下穴を先に全部あける場合は、後から向きが分からなくならないように、接地面に同じ番号を振っておくとミスを防げます。

接地面には同じ番号

 

本来はボンドで固定→乾いてから穴あけ→ビス止め、というのが正しい順番なんだと思います。

 

それだと時間がかかるので、今回は下穴を先にあけ、ボンドとビス止めを同時に行いました。

この方法だと早く仕上げられる反面、固定位置がズレて仕上げがガタつく可能性が増えるというデメリットがあります。

ガタつきを防ぐには、

  • 木のカットを垂直に(ノコギリで切る時の場合)
  • ビスの下穴を正確にあける

が必要になります。

とはいえ、このサイズの椅子であれば、それほどガタつきは出ないと思います。(寸法取りをきっちりやれば)

 

これで側面が完成。

まっすぐ立ちます

 

ダボでネジ穴を隠す(やらなくてもOK)

 

ネジをダボ(丸細い木材)で隠してみました。

 

使い勝手に変わりはないので、こだわりたい人だけやればいいと思います。

 

今回は時間を持て余していたのでやりました。

 

下穴と同時にダボ用の穴もドリルで開けます。(先に掘ってからビスを入れないと奥に隠れてくれないので)

つまりこういうことです。

ダボ(丸棒)でビスの頭を隠します

 

貫通する下穴をあけてから、ダボの口径の穴を掘ります。

 

ダボ穴の深さは20mm弱くらいにします。

 

ドリルにマスキングテープを巻いて目安にします。

 

手廻しドリルが便利

 

キリだと小さい穴しか開けられないし、電動ドリルを買うのもちょっと・・・。

という人には「手廻しドリル」という便利な商品があります。

   

その名の通り人力で穴を開ける工具です。

 

レバーを回すと先端が回転する仕組み。

比較的柔らかい木材に穴を開けるくらいなら、そんなに力は必要なく穴が開けられます。

 

ただし、ちょっとコツがいる(回す前にドリルの先端を突っ込みすぎないとか)のと、

 

ギアの部分に手を挟みやすい構造になっているので、ご注意ください。

ぼくは一回手の肉を挟みました。めっちゃ痛かったです。チマメできました。

 

結合する

   

続いて、側面同士を連結していきます。

こちらの下穴も先にあけておくとスムーズです。

 

座面の連結角2本→背もたれの板 の順番で止めていきます。(順番は替わってもOK)

 

これで骨組みが完成です。

 

座面を取り付ける

続いては座面の板3枚を取り付けてきます。

同じように、下穴をあけ(板は貫通)下地には印程度。

座面はボンドなしのビス固定のみ。

座面の板を固定

 

 

紙ヤスリで磨く

塗装をする場合もしない場合も、紙ヤスリで磨いておきましょう。

そのままだと肌触りがよくないし、木のケバが出ていると、子供がケガをする危険性があります。

 

ホームセンターで買った布ヤスリを使用しました。

木のササクレやダボのでっぱりを取ったりするのは#240、その後#320でや#400でさらに少し細かく磨いていきます。

※ヤスリの「#」は目の粗さ。数字が大きくなるほど目が細かくなります。

 

 

さらっと仕上げました

ナチュラル(塗装なし)で仕上げるなら、さらに#600くらいまでかけてもいいかもしれません。

 

布ヤスリがおすすめ

紙ヤスリより「布ヤスリ」の方が丈夫で長持ちします。

ちなみに、紙やすりを買うときはセットではなく単品で買うことをおすすめします。

目の粗さが何種類かセットになった商品は一見お得に見えますが、不要な種類が入っていて、結局余らせてしまうからです。

あと、このくらいのサイズの椅子でもちゃんと磨こうとすると結構ヤスリを消費します。

それぞれ丸一枚くらいあった方がいいと思います。

 

塗装

塗装はお好みで。

塗装なしのナチュラルな仕上がりもアリだと思います。

ペイントの種類としては、

  • ペンキ
  • ニス
  • オイルフィニッシュ

などがあります。

 

今回は「自然塗料」というのを使ってみました。

アサヒペンの自然塗料

 

ちょっとお高かったですが、子供用なのでこだわりました。

 ホームセンターよりネットの方が安い…w

 

完成!

こちらが完成品。

 

全工程で4〜5時間かかったと思います。

 

塗装やダボをやらなければ、時間はだいぶ短縮できると思います。

たぶん最短で1〜2時間くらいで完成できるはず。

もっと手軽に作りたい方は工程を省略してください。

 

おまけ

 

今回はやらなかったけど、今度やってみたいことや、ミスの修正方法など。

 

ワックスやオイルフィニッシュもお洒落

ホントは「オイルフィニッシュ」にしたかったんですよね。

 

木工用のワックスやオイルって色々あります。

例えば、BRIWAX(ブライワックス)。

近所のホームセンターにもありました。

ワックス仕上げってお洒落なんですが、乾いても触ると手に付いたりするので子ども向けではないかな、と。

上からニスやオイルを塗れば固定されるみたいです。

 

よりお洒落な風合いにしたい場合はどうぞ。

 

材料カットの寸法をミスった!

自分でのこぎりで切りました。

面取りは紙やすりでもカンナでも

昔使ったカンナが家にあったので、面取りで使ってみました。

刃の調整さえできればサクサク削れるのでラクです。

今回使った工具

キリ

ネジの下穴用に使いました。

 

手廻しドリル

 

ノコギリ(ダボ切り用)

 

今回ダボの頭を落とす用に使ったノコギリはもっと薄羽のホビー用みたいなやつでした。(ネットでは見つからなかった)

ただ(今回みたいに)寸法間違えた時にも手挽きで対処することが可能なので、

もし一本持っておくなら、ある程度の刃の厚みと大きさがあるノコギリの方がいろんな用途で使えます。

 

ダボ落とすだけなら、こんなカワイイのでもいけます。

木工用ボンド

 

どうしても大変という方には、こういうキットもあります。

 

その他オススメ記事

airplane flying against sky
【幼児向けおもちゃ】回転系?回るものが好きな子どもが実際に気に入ったモノ。

続きを見る

 

それでは、よいDIYライフを!

-ライフスタイル