感情の劣化についての考察

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感情の劣化についての再考察。現代人の宿命なのか?

投稿日:2018-08-13 更新日:

 

いわみ(@iwamishinji)です。

 

以前「感情の劣化」についてのブログを書きました。

 

これについてもっと掘り下げて考えてみたいと思います。

 

感情の劣化について

 

調べてみたら、もともとは社会学者の宮台真司さんが使った表現でした

 

〈感情の劣化〉とは、簡潔に述べると、真理への到達よりも、感情の発露の方が優先される感情の態勢です。つまり、最終的な目的が埒外になってしまい、過程におけるカタルシスを得ようとする傾向。別の言い方だと、感情を制御できずに、〈表現〉よりも〈表出〉に固着した状態です。

「インターネットが”感情を劣化”を深刻化させる、宮台真司が語る〈現代社会を生き抜く術〉ウートピ」

 

本もあるみたいです。

 

「真理よりも感情を優先」させたり「表現より表出に固着」した状態の人たち、感情にまかせて(真実を見ずに)自分に有利な情報以外は見ずに感情を爆発させる人たち。

この話の中で宮台さんが言及しているのはいわゆる「ネトウヨ」と呼ばれる人たちです。

 

彼らは感情が劣化しているからすぐに爆発してしまう、ということでしょう。

 

現代人はみんな感情が劣化してきている?

 

 

でも、感情が劣化しているのはネトウヨの人たちだけじゃない、とぼくは思っています。

 

「感情の劣化」は現代に生きる人すべてに言えることだと思うのです。

 

ぼくも日々の出来事に鈍感になっていく自分の「感情の動かなさ加減」に呆然とすることがあります。

 

これは歳をとったせいだけではないことに気づきました。

 

原因は何か?

 

 

インターネットは大きな原因のひとつだと思います。

 

ネットの発達によって、人々が「自分好み」の情報しか(比較的)触れなくなってしまったこと、それをほとんどの人が自覚していないこと。

 

「グローバル化」と「IT化」により格差が広がったことで、いままで中間層だった人の多くが貧困層になってしまったこと。

 

鬱屈した貧困層の一部は感情のはけ口を探していて、攻撃の対象(と見えるもの)を見つけると深く考えたり事実確認もせずに攻撃をしてしまう。

 

ネットがそれを可視化したことで「単細胞の条件反射的な」言説に注目が集まることがあり、彼らに優越感を与えてしまう。

 

ネット空間で感情を簡単に爆発させる人がいるのはそういうことだと思います。

 

もう一つ重要なこと

 

 

前回の投稿にも書いたことですが、現代の人には静かに過ごす時間が圧倒的に不足しています。

 

暇な時間といってもいいです。

 

「静かな時間(本当にひとりの時間)が感情を育てる」というのがぼくの持論です。

 

どうすればいいのか?

 

 

正直ぼくにはまだわかりません。

 

インターネットの弊害については、セキュリティをもっと強化して匿名の執拗な書き込みができないようにしたり、ネット空間での誹謗中傷にもっと積極的に刑罰を与えていくことなどしか今のところは思いつきません。

 

しかしそれよりも、もっと基本的な部分で、「ぼくたちが自分の感情の瑞々しさを取り戻す努力をする」ことが重要なんだと思います。

 

一日のうちで、ひとりでなんにもしない時間をつくること。

 

「おれの感情、ちょっと劣化してきているかも」と疑ってみるだけでもいいんです。

 

 

まとめ

 

  • 「感情の劣化」という表現はもともと社会学者の宮台真司さんが「ネトウヨ」に対して使ったもの
  • でもぼくは、「感情の劣化」は一般の人たちにも起こっていると思う
  • 原因はインターネットの普及で人々が「自分好み」の情報しか取り入れなくなったから
  • もうひとつは、多くの現代人は静かな時間を持たないから
  • 「ほんとうにひとりの時間」が感情を育てる
  • 一日のうちで1人でなんにもしない時間をつくろう
  • 「自分の感情が劣化していないか」疑ってみることが重要

 

紹介した宮台さんの記事では、ビッグデータを活用して政府が市民の感情を攻撃的に煽ってコントロールしてしまう危険性にまで言及しています。

 

トランプ大統領などを見ていると既に現実になりかけている気もして恐ろしくなります。

 

しかしぼくらにできることもあるはずです。

 

ひとつは自分の感情を外部に譲渡さないこと。

 

そのために健全に疑う姿勢を持ち続けていきたいです。

 

おわります。

 

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